モーセの十戒

モーセの十戒

「モーセの十戒」とは、神がモーセに与えた十の戒め。
第一から第四までは神と人間との関係を戒め、第五から第十までは人間と人間との関係について戒めている。

モーセの十戒

  1. 貴方には、私をおいて他に神があってはならない。
  2. 貴方は、いかなる像も造ってはならない。
  3. 貴方は神、主の名を、みだりに唱えてはならない。
  4. 安息日を心に留め、これを聖別せよ。
  5. 貴方の父母を敬え。
  6. 殺してはならない。
  7. 姦淫してはならない。
  8. 盗んではならない。
  9. 隣人に関し、偽証してはならない。
  10. 隣人の家を、欲してはならない。

神の御手で石板に綴られた日常生活の倫理の規範

イスラエルの民を救った、モーセの奇跡

紀元前13世紀ごろ、古代イスラエルの民(ユダヤ人)はエジプトで奴隷の生活を強いられていた。
神はイスラエルの民を開放するため、エジプトの王子となっていたイスラエル人のモーセを指導者として、エジプトから脱出させる。
しかし、紅海を前にしてファラオの軍勢が追跡してきた。
その行く手を遮ったのが、炎の柱と海を二つに分ける神の奇跡であった。
神の加護を受けたイスラエル人たちは、無事に紅海を渡ることが出来た。

モーセが神から授かった「十戒」

エジプトを脱出して3か月後、シナイ半島(アラビア半島とアフリカ大陸北東部の間にある半島)の南部にあるシナイ山(別説あり)、でモーセは40日間とどまった。
ただ一人、山に登り、神との対話を続けるモーセが神から授けられたのが2枚の石板に神が記した「十戒」であった。
そこには、いわゆる日常生活の倫理の規範が綴られていた。

十戒は、守るべき大切な神の教え

イエス・キリストはこの十戒を教えの基本として、こう語っている。
「私が律法や予言者を廃しする為に来たと思ってはならない。完成させる為に来たのだ。」
以来、この十戒はキリスト教徒にとって守るべき大切な神の教えとなった。


↑ページTOPへ