日本の貨幣年表

日本の貨幣年表

日本の貨幣の成立ち・流通・鋳造・金銀銅銭に関する年表。
古代日本から現代までの貨幣制度の成立ち年代などに関して記述する。

西暦 出来事
683年以前 日本初の貨幣(?)の可能性がある富本銭発効
708年 日本初の本格的貨幣「和同開珎」発行
5月銀銭発行、8月銅銭発行
移行、12種類の皇朝銭(銅銭)が発行される
708年 和同開珎
760年 万年通宝
765年 神功開宝
796年 隆平永宝
818年 富寿神宝
835年 承和昌宝
848年 長年大宝
859年 饒益神宝
870年 貞観永宝
890年 寛平大宝
907年 延喜通宝
958年 乾元大宝
711年 穀6升を銭1文と定める蓄銭叙位令(ちくせんじょいれい)
712年 旅行者に銭貨を所持・使用させる
714年 撰銭令
797年 蓄銭叙位令廃止
818年 694年に初めて設置された鋳銭司は、何度か廃止されたが、この頃にはほぼ常設となる
10世紀末 皇朝銭の鋳造停止
1160年 日宋貿易により宋の貨幣が大量に輸入される
1333年 紙幣発行の計画あり(実現せず)
14世紀後半 この頃、大量埋蔵銭(数万〜数十万単位)の時代が始まる
1401年 足利義満が明に遣使
以後、日明貿易により明銭が流入する
15世紀後半 この頃、大量埋葬銭の時代が終わる
1485年 周防国(山口県)大内氏の撰銭令
1500年 室町幕府の撰銭令
これ以降、撰銭令が数年おきに頻発される
16世紀後半 銀が海外に大量流出
1587年 豊臣秀吉が天正通宝、永楽通宝・金銀銭を鋳造
1588年 豊臣秀吉、天正大判を鋳造
1590年 徳川家康、江戸で甲州金制を開始
1592年 豊臣秀吉が文禄通宝、各種御公用銀を鋳造
1601年 徳川家康が慶長小判、一分金、大判、丁銀、豆銀板を制定
1609年 金一両(小判一枚)を銀50匁とし、金・銀・銭(銅)の交換割合を画定
1636年 寛永通宝を鋳造
銭貨の私鋳を禁止
1664年以降 オランダ貿易により金流出
1670年 寛永通宝以外の古銭・私鋳銭の使用禁止
1707年 藩札使用禁止(1730年に一部再開)
1868年 明治政府、太政官札発行
1871年 新貨条例による「円」の誕生
1882年 日本銀行条例
日本銀行開業
1897年 貨幣法公布
金本位制度確立
1899年 紙幣を日本銀行券に統一
1931年 金輸出禁止
日本銀行券の金兌換を停止
1942年 日本銀行法公布
管理通貨制度
1945年 第二次世界大戦終戦
1946年 新円切り替え
1960年代 クレジットカードによる決済が日本で始まる
1973年 為替の変動相場制
1982年 500円硬貨が登場
2000年 最新紙幣2千円札発行(2003年以降印刷されず)

主な貨幣まとめ

富本銭『山川 詳説日本史図録』より引用

富本銭
飛鳥池遺跡の発掘調査により、多数の富本銭や鋳型などが出土し、ここにあった工房で富本銭が鋳造されていたことが明らかとなった。富本銭は『日本書紀』天武12(683)年条にある「今より以後、必ず銅銭を用いよ」の銅銭にあたる可能性が高く、和同開珎(708年発行)をしのぐ国内最古の鋳造貨幣である。(『山川 詳説日本史図録』より引用)

渤海東京城出土の和同開珎『山川 詳説日本史図録』より引用

渤海東京城出土の和同開珎(『山川 詳説日本史図録』より引用)

本朝(皇朝)十二銭『山川詳説日本史図録』より引用

本朝(皇朝)十二銭(『山川詳説日本史図録』より引用)


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