北アメリカのイギリス植民地で起こった独立戦争は、民主主義国家を誕生させる革命でもあった。
フランスなどの軍事援助を受ける事で、勝利したアメリカは独立を果たし、アメリカ合衆国が誕生した。
北アメリカ東岸では、イギリスからの移住者による13植民地が、それぞれ議会を設けて自治を行っていた。
18世紀後半、フランスとのフレンチ・インディアン戦争で多くの負債を抱えたイギリスが、植民地がへの課税を強化すると、植民地側はこれに反発する。
「代表なくして課税なし」をスローガンとして掲げ、イギリス製品の不買運動で印紙税を撤廃させる。
1773年には東インド会社に茶の独占販売権を与える茶法に反発してボストン茶会事件を起こした。
74年には植民地の代表らが集まって大陸会議を開き、イギリスに抗議するが、イギリスがこれを無視した為、75年、アメリカとイギリスが遂に武力衝突する(アメリカ独立戦争)。
76年に大陸会議は、基本的人権とそれを侵害する政府に対する革命権を主張するアメリカ独立宣言を発表。
翌年には連合規約を採択し、13植民地の連合によるアメリカ合衆国の成立を謳った。
独立戦争では、当初アメリカ側は苦戦したが、フランスなどがアメリカを援助した事で戦局は逆転する。
83年のパリ条約で独立が承認された。
そして87年には、人民主権、連邦主義、三権分立を謳う合衆国憲法が制定され、89年にはワシントンを初代大統領とする連邦政府が成立した。
独立時(1783年)の13州
ニューハンプシャー、マサチューセッツ、ロードアイランド、コネティカット、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニア、デラウェア、メリーランド、ヴァージニア、ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア
当初はそれぞれが独自の憲法を持ち、中央政府の政権基盤は脆弱だった。
合衆国憲法の批進もなかなか進まなかった。