日本と朝鮮半島との繋がりはとても古く、有史以前から交易が行われていた。
朝鮮半島の歴史を中心に、日本と朝鮮の関わりを歴史年表にまとめる。
年代 | 場所 | 出来事 |
---|---|---|
紀元前5000年頃 | 朝鮮半島 | 櫛目文土器が始まる |
紀元前2333年 | 朝鮮半島 | 檀君王倹が檀君朝鮮を建国(韓国神話) |
紀元前1500年 | 日本 | 縄文時代後期に陸稲作が行われる |
紀元前1300年 | 日本 | 無文土器が作られる |
紀元前12世紀頃 | 朝鮮半島 | 箕子朝鮮が成立したとされる |
紀元前1000年頃 | 朝鮮半島 | 青銅器が作られる |
- | 日本 | 弥生時代に入る |
紀元前660年 | 日本 | 初代天皇・神武天皇が即位(日本書紀) |
紀元前400年頃 | 朝鮮半島 | 鉄器文化が普及 |
紀元前195年頃 | 朝鮮半島 | 衛満が箕子朝鮮を滅ぼし、衛氏朝鮮が成立する |
紀元前108年 | 朝鮮半島 | 漢の武帝が衛氏朝鮮を滅ぼし、4群(楽浪郡・玄菟郡・臨屯郡・真番郡)を置く 韓族の諸小国が群立する三韓時代に入る |
紀元前37年 | 朝鮮半島 | 扶余の王族・朱蒙が高句麗を建国する |
57年 | 日本 | 倭(日本)の奴国からの朝賀使が後漢の光武帝から印(福岡県志賀島出土の漢委奴国王金印)を賜る『後漢書』より |
201年 | 日本 | 神功皇后が三韓征伐を行う『日本書紀』より |
3世紀末 | 日本 | 『三国志』の『魏志倭人伝』のなかに倭国の邪馬台国について記述される |
313年 | 朝鮮半島 | 高句麗が楽浪郡を滅ぼす |
346年 | 朝鮮半島 | 百済が興る(近肖古王、『建国神話』では紀元前18年建国) |
356年 | 朝鮮半島 | 新羅が興る(奈勿王、『建国神話』では紀元前57年建国) |
372年 | 朝鮮半島 | 高句麗に仏教が伝来する |
391年 | 朝鮮半島 | 好太王碑文「倭(日本)が■を渡り百残・■■・新羅を破り、臣民となす(倭の朝鮮進出、■は文字判読不能)」 |
413〜502年 | 日本 | 倭の五王(讃・珍・済・興・武)が中国(宋など)に朝貢使節を送る(『宋書』438年条に任那の記述あり) |
538年 | 日本 | 百済より仏教が日本に伝来(552年説もあり) |
562年 | 朝鮮半島 | 新羅が任那(加羅)を滅ぼす |
586年 | 朝鮮半島 | 高句麗、長安城(平壌)に遷都する |
644年 | 朝鮮半島 | 唐の太宗が高句麗を攻撃する(648年まで) |
660年 | 朝鮮半島 | 新羅、唐と連携して百済を滅ぼす |
662年 | 朝鮮半島 | 唐・新羅連合軍、百済救済の日本軍を白村江で撃退 |
668年 | 朝鮮半島 | 新羅、唐と連携して高句麗を滅ぼす |
676年 | 朝鮮半島 | 新羅と唐の抗争が終わり、新羅が三国統一 |
698年 | 朝鮮・中国 | 大祚栄二より渤海が建国される |
901年 | 朝鮮半島 | 後高句麗が建国される |
918年 | 朝鮮半島 | 王建(太祖)が高麗を建国する |
926年 | 朝鮮半島 | 北方民族の国・契丹が渤海を滅ぼす |
935年 | 朝鮮半島 | 太祖が新羅を滅ぼす |
936年 | 朝鮮半島 | 太祖が高句麗を滅ぼし、朝鮮半島を統一 |
958年 | 朝鮮半島 | 高麗が文臣(官吏、文班)採用の科挙制度を採用 |
972年 | 日本 | 高麗の南涼府使、金海府使が対馬に来着 |
976年 | 朝鮮半島 | 土地制度の田柴科制が始まり、文班、武班の両班に田地(田畑)と柴地(芝刈り地)が支給される |
998年 | 朝鮮半島 | 六衛(軍団)の整理を行う。武班の始まり。 |
1019年 | 朝鮮半島 | 高麗、刀伊(女真族)に捕らえられた日本人を送還 |
1056年 | 朝鮮半島 | 日本国使、高麗に到着 |
1259年 | 朝鮮半島 | 高麗がモンゴル(後の元)に降伏、服従する |
1263年 | 朝鮮半島 | 高麗、倭寇の禁止を要求 |
1274年 | 日本 | 元が高麗軍を率い対馬・息を襲撃し、九州に上陸(文永の役) |
1281年 | 日本 | 元が高麗・旧南宋軍を率い再度日本遠征するが失敗(弘安の役) |
1350年 | 朝鮮半島 | 倭寇が盛んになり、高麗の被害甚大 |
1380年 | 朝鮮半島 | 高麗の武人李成桂が倭寇を討伐する |
1388年 | 朝鮮半島 | 李成桂がクーデターを起こし政権を掌握 |
1392年 | 朝鮮半島 | 李成桂が国王に即位し李氏朝鮮(李王朝)を建国。同年、足利義満が倭寇鎮圧を誓う国書を送る。 |
1397年 | 日本 | 朝鮮回札使、大内義弘へ倭寇鎮圧を要請 |
1413年 | 朝鮮半島 | 朝鮮国内を八道に分割、号牌法を定める(戸籍登録)、官僚制中央集権国家が確立していく |
1426年 | 朝鮮半島 | 朝鮮対日交易地を三浦に定める |
1443年 | 日本 | 朝鮮通信使、対馬の宗氏と交易 |
1474年 | 日本 | 朝鮮から室町幕府に勘合符が送られる |
1510年 | 朝鮮半島 | 三浦で日本人の氾濫が起きる(三浦の乱) |
1512年 | 日本・朝鮮 | 壬申条約を結び、日本と朝鮮の交易が再開される |
1592年 | 日本・朝鮮 | 豊臣秀吉による朝鮮出兵が開始(壬辰の乱)。 漢城(ソウル)、平壌陥落など日本軍快進撃。 李舜臣率いる朝鮮水軍が玉浦の戦いで勝利、明の朝鮮援軍派遣により、膠着化。 |
1593年 | 日本・朝鮮 | 日本・朝鮮(明)が休戦状態に入る |
1597年 | 日本・朝鮮 | 講和交渉決裂により、秀吉が再び朝鮮に出兵(丁酉の乱)するも、翌年の秀吉死亡で終了。 |
1607年 | 日本 | 朝鮮との関係が復興(朝鮮使節が来日) |
1623年 | 日本 | 朝鮮通信使が徳川家光の将軍就任を祝う |
1636年 | 朝鮮半島 | 丙子の乱で、李王朝に清が再侵入し、制圧する |
1637年 | 朝鮮半島 | 李王朝が清に服従し、清への朝貢が開始 |
1643年 | 朝鮮半島 | 李王朝にキリスト教が伝来 |
1719年 | 日本 | 朝鮮通信使が徳川吉宗の将軍就任を祝う |
1728年 | 朝鮮半島 | 李王朝で英祖の国王就任への反乱である李麟佐の乱(戌申の乱)が起こる |
1801年 | 朝鮮半島 | 李王朝でキリスト教徒に対する大迫害(辛酉の獄)が起こる |
1811年 | 日本 | 最期の朝鮮通信使が、対馬に到着 |
1831年 | 朝鮮半島 | 英国船が来航し、李王朝に通商を求める |
1832年 | 朝鮮半島 | 再び英国船が来航し、通商を求める |
1866年 | 朝鮮半島 | 李王朝でシャーマン号事件(米国船が焼かれる) フランス艦隊が江華島を攻撃し、一部占領 |
1867年 | 日本 | 徳川慶喜が大政奉還し、王政復古となる |
1868年 | 日本 | 鳥羽伏見の戦いを皮切りに戊辰戦争勃発(1869年まで) |
1869年 | 日本 | 朝鮮に王政復古(新政権樹立)を通告、近代的な国際関係樹立を求めるが、譲位を掲げる朝鮮に拒絶される |
1873年 | 日本 | 武力による朝鮮開国を迫る征韓論問題で、西郷隆盛らが下野する |
1875年 | 朝鮮半島 | 江華島事件(武力衝突事件、日本の軍艦雲揚号が、朝鮮の江華島・永宗島砲台と交戦)が発生する |
1876年 | 朝鮮半島 | 江華条約調印、釜山が開港 |
1894年 | 日本 | 日清戦争勃発(1895年まで) |
1895年 | 朝鮮半島 | 日本と清の間で結ばれた下関条約に基づき、李王朝が清から独立する 朝鮮王妃 閔妃の殺害事件が発生し、義兵(民衆の抵抗運動)が起こる |
1897年 | 朝鮮半島 | 国名を大韓帝国と改める |
1904年 | 日本 | 日露戦争勃発 日韓議定書、第一次日韓協約調印 |
1905年 | 朝鮮半島 | 第二次日韓協約調印、韓国統監府を設置 |
1909年 | 朝鮮半島 | 初代韓国統監の伊藤博文がハルビンで朝鮮民族主義活動家韓国人安重に暗殺される |
1910年 | 朝鮮半島 | 「韓国併合ニ関スル条約」調印(日本が、韓国を併合する) |
1919年 | 朝鮮半島 | 三一運動(日本からの独立運動)が始まる |
1937年 | 日本 | 日中戦争勃発 |
1941年 | 日本 | 太平洋戦争勃発 |
1945年 | 日本 | 太平洋戦争終戦、朝鮮が南北に分断 |
1948年 | 朝鮮半島 | 大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国が成立する |
1965年 | 日本・朝鮮 | 日韓国交回復 |